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オフセット印刷用PDF[エラー]「インキ総量が350%以上の線オブジェクトがあります!」の対処方法

2010 年 2 月 22 日

PDF/X-1aのAcrobatプリフライトチェック「フデビンチェック」で表示されるエラー
メッセージの対処方法についてご紹介します。

「このPDFには インキ総量が350%以上の線オブジェクト があります!」の対処方法

このPDFには インキ総量が350%以上のオブジェクト があります!
Illustrator などでCMYK 4色を350%以上でかけ合わせて作成しているか、
またはRGBブラックからCMYKの「リッチブラック」に変換されている可能性があります。
WordやExcel、Powerpointなどで作成されたPDFファイルは
基本的にカラースペースがRGBです。
これらを印刷データ用PDF/X-1aにするにはカラーをCMYKにする必要があります。
その際、RGB変換で墨ベタのインキ量が、
かけ合わせのCMYKになってしまうため350%以上のインキ量になってしまいます。

■このエラーへの対応策■ 
Illustrator でかけ合わせのCMYKを350%未満にまとめるか、
Acrobatの[色を置換]機能を使って、
RGBからCMYKへの変換時に掛け合わせのCMYKになってしまう「リッチブラック」を、
墨単色のベタ状態(K:100%)に変換します。
<色を置換>
  ≪Acrobat8≫
   1.元データのRGB状態のPDFをAcrobatで開き、
     PDFメニューで【アドバンスト→印刷工程→色を置換】を選択します。
     [色を置換]ダイアログが表示されます。

   2.[色の置換]RGB→CMYK
     [文書の色]から【デバイスのRGB(またはキャリブレーションされたRGB)】を選択し、
     [アクション]で【変換】を選択、
     [変換後のカラースペース]は【Japan Color 2001 coated(推奨)】を選択します。
     その他の変換しない項目(デバイスのCMYKなど)については、
     [文書の色]から項目を選択し、[アクション]で【保持】を選択します。

       ※この時必ず、[変換オプション]の項目で
        【黒のオブジェクトを維持】にチェックを入れます。

     [OK]をクリックして変換を実行します。

   3.別名で保存
     元データを別名で保存します。
  ≪Acrobat9≫
   1.元データのRGB状態のPDFをAcrobatで開き、
     PDFメニューで【アドバンスト→印刷工程→色を置換】を選択します。
     [色を置換]ダイアログが表示されます。

   2.[色の置換]RGB→CMYK
     [カラータイプ]から【任意のRGB)】を選択し、
     [変換コマンド]で【プロファイル変換】、
     [変換プロファイル]は【Japan Color 2001 coated(推奨)】を選択します。
     その他の変換しない項目(任意のCMYKなど)については、
     [変換プリセットから]から項目を追加し、
     [変換コマンド]で【保持】を選択します。
     その他の変換しない項目(デバイスのCMYKなど)については、
     [文書の色]から項目を選択し、[アクション]で【保持】を選択します。

        ※この時必ず、[変換オプション]の項目で
        【黒を維持】にチェックを入れます。

     [OK]をクリックして変換を実行します。

   3.別名で保存
     元データを別名で保存します。
いかがでしょうか?対処できましたか?

その他http://www.fudebin.com/su5000.phpや、

詳しくはサポートセンターhttp://www.fudebin.com/su2003.phpまでお気軽にどうぞ。

印刷のフデビンhttp://www.fudebin.com/

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