VEGETABLE OIL INK
フデビンは植物油インキマーク表示可能印刷会社として登録されています

 今日、環境対応型オフセット印刷インキとして知られているのは、大豆油インキやノ ンVOCインキ、UVインキ等があります。これらのうち、大豆油インキは日本において は1990年代半ばから普及し始め、現在ではオフセット印刷インキの7割以上を占めて います。 しかしながら、昨今の地球温暖化に伴う異常気象等の影響で各地の穀物凶 作の発生や、化石燃料の代替としてバイオ燃料の需要が拡大し、大豆をはじめとした 穀物価格が大きく変動していることも事実です。

このような状況下で、食料である大豆を原料とする大豆油に限定して、環境対応型イ ンキの原料とすることは望ましいこととはいえず、一般的に非食用とされる他の植物 油にも使用を拡大することが重要と考えています。このような背景のもとに、印刷イ ンキ工業連合会では、大豆油インキを包含した植物油インキを制定しました。

印刷インキ工業連合会では、平成20年12月に植物油インキの定義および使用基準を定 め、平成21年2月より植物油インキ製品へのマーク表示を開始しました。 これは、早期に印刷物への表示マークが、ソイシールから植物油インキマークに全面 的に切替えられるようにとの活動で、フデビンもいち早く対応し、この「植物油イン キマーク」の表示可能印刷会社として登録されています。

植物油インキの定義
1
植物油とは
再生産可能な大豆油、亜麻仁油、桐油、ヤシ油、パーム油等植物由来の油、及び それらを主体とした廃食用油等をリサイクルした再生油。
2
植物油インキとは
インキ中に含有する植物油、または植物油を原料としたエステル※との合計が、 含有基準量以上のインキ。
※植物油アルキッドについては、油長(植物油成分含有量)とする。
インキ中の植物油含有基準量(重量%)
新聞オフ輪インキ:30%以上
ノンヒートオフ輪インキ:30%以上
枚葉インキ:20%以上(但し、金、銀、パール、白インキ:10%以上)
ヒートセットオフ輪インキ:7%以上
各種UVインキ:7%以上
ノンヒートオフ輪インキ:30%以上
フレキソインキ:植物由来のタンパク3%以上
よくあるご質問

Q:

植物油インキマークを印刷物に入れるにはどうしたらいいですか?

A:

フデビンは植物油インキマークの表示可能印刷会社として印刷インキ工業連合会 に登録されています(登録番号:0059)。
弊社で印刷するオフセット印刷に関しましてはこの基準に適応しておりますので、版 下データ内にマークを掲載してご入稿ください(一部特殊印刷加工などで適応しない 場合があります)。 植物油マークのデータについては、サポートセンターまでお問い合わせください。折 り返しEPSデータを送付いたします。 マークの最小使用サイズはヨコ幅15mmです。基本カラーはC78/M25/Y95のグリーンで す。特色使用の場合は特色100(ベタ色)です。場合によっては白抜きも可です。 「TM(Trade Mark)」マークは植物油インキマークの周辺(例:右下等)に小さく配 置願います。

Q:

植物油インキマークとソイシールマークはどう違いますか?

A:

大豆油インキのソイシール(フデビン登録済)は、米国大豆協会(ASA)の登録 商標です。しかし、ソイシールの商標権は2008年9月で更新を中断の方針が出されま した。 植物油インキマークは印刷インキ工業連合会の登録商標です。石油資源、食料資源の 現状を考慮した時、食用である大豆油のみの使用を認める大豆油インキだけを環境対 応インキとするのは今日的ではないということで、非食用である植物油の使用も含め た植物油インキの代替使用を積極的に推進しています。同じ植物由来のものですか ら、生分解性もあり、VOC排出量も少なく、植物としてCO2を吸収し、環境に優しい原 材料を使用しているという点では大きな違いはありません。 また、どちらの油脂も 植物由来のものですから、一般的にはほとんど安全性に違いはありません。

Q:

植物油インキマークとソイシールマークは今後どうなりますか?

A: 印刷インキ工業連合会がソイシールから植物油インキマークへの切替えを積極的 に推奨しています。但しまだ植物油インキマークは印刷関連業界においての認知度が 低いため、当面はソイシールとの併用で周知を図っていくということです。
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